メーカー在庫・流通在庫は落ち着きはじめたものの、その余波が残る中 直販やアメリカ市場での販売に注力し、2025年2月期上期は増収増益となりました。
株主の皆様におかれましては、平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼を申し上げます。
2025年2月期上期は、ゴルフ場の活況は継続しているものの、ゴルフ用品の需要回復には至りませんでした。コロナ禍で膨らんだメーカーや販売店の過剰在庫は落ち着きを見せはじめたものの、その余波は残っています。
こうした中、当社は2024年モデル「VF」シリーズをはじめとする自社ブランドシャフト「TOUR AD」や新コンセプトブランド「RAUNE」などの国内市場での直販に努め、アメリカ市場では代理店へのサポートを強化しました。また、材料や資材の価格上昇に対応して、2023年10月にカタログ製品の値上げを行いました。
これらの結果、2025年2月期上期における業績は、売上高が1,677百万円(対前年同期比31.4%増)、経常利益が290百万円(前年同期は経常損失6百万円)となりました。
「TOUR AD」の2025年モデル「GC」シリーズは、ポジショニングマップのほぼ中央に位置するシャフトで、2024年モデルの「VF」や2023年モデルの「CQ」と比べると、より多くのプロ選手やゴルファーが移行しやすい特性で、プロモーション直後から男子選手だけではなく、女子選手の使用も目立っています。ポジショニングマップの中央には「PT」シリーズという2006年のリリース以来根強い人気を誇るロングセラーシャフトがありますが、現在のニーズに合った「PT」のようなシャフトをもう一度作ろうということで「GC」シリーズを開発しました。
2024年7月に発売したハイブリッド専用モデル「TOUR AD VF HYBIRD」は、メジャーなPGA選手も使用している「VF」シリーズをハイブリッド用にアレンジしたモデルです。
新コンセプトブランド「RAUNE」は、引き続き直販が堅調で、安定した受注が続いています。
販売戦略としては、プロ選手の使用によるトップダウン型の拡売を基本的な戦略として継続していますが、前期から強化しているショップや量販店に直接アプローチする直販にはさらに力を入れています。直販では試打会を積極的に行っており、毎週末、2~3チームに分かれて日本全国のショップや量販店に出向き、オーナーやスタッフとのコミュニケーションを深めながら店の客層に合った販売ノウハウを伝えています。
また、女性誌を含めた雑誌社とのタイアップによるフィッティングイベントにて、ユーザーの拡大を図るとともに、今後の開発にも活かしていきます。
アメリカ市場に関しては、大手メーカーのカスタム採用が継続し、ショップの直販も堅調に推移しており、引き続き現地代理店によるフォローに注力しています。
ゴルフシャフト事業で培ったCFRP製品を設計・生産する当社の高度な技術とノウハウを活用し、CFRPを用いた製品を開発・供給しています。
特許を取得した独自技術の「塑性加工パイプ」については、その可能性を探る基礎データの収集を複数の大学と協力して、それぞれ異なるテーマで進めています。
共同開発では、自動車部品メーカーと取り組んでいるオプションパーツの他車種への横展開がさらに進みました。スポーツ分野では「カーリングブラシ用ハンドル」や「スポーツ吹き矢」などさまざまな分野で共同開発に取り組んでいます。アジア各国で人気の高いビリヤードでは、「カーボンシャフトキュー」の共同開発による生産に向けて計画を前進させることができました。
ゴルフシャフト事業は、好調な立ち上がりを見せている「TOUR AD」の2025年モデル「GC」シリーズの拡売に注力しながら、ショップや量販店に対する直販をさらに伸ばしていきます。アメリカ市場では、代理店に対するサポートを強化して連携を深め、大手メーカーのカスタム採用の維持・拡大とショップによる直販の拡大を目指していきます。
コンポジット事業では、「塑性加工パイプ」の基礎研究を大学と協力して続けるとともに、メーカーとの共同開発による製品づくりも積極的に進めていきます。
下期は回復基調の維持に努め、その後は新ブランドの開発など、成長に向けた取り組みを加速させたいと考えております。
株主の皆様におかれましては、なにとぞこれまでと変わらぬご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。
代表取締役社長 山田 拓郎